その仔との出会いは、11月に見に行った
ディスクドッグの大会だった。
ママの姉夫婦が出場するため応援に行ったのだ。
その日、義理兄は素晴らしい記録を出し
ずっと目指していた大きな目標
日本記録を手にしたのだ!
そんな中、『保護犬ちゃんが遊びに来てるよ。
イタグレみたいだよ。』と姉が教えてくれた。
イタグレ飼いとしては、どんな仔かお顔を見たい!
という軽い気持ちで会いにいく。
そこにはとても小さなイタグレの男の仔が。
チェレステ、イタグレ君だよ~可愛いね。
チェレステはあまり興味がないようだった。
いやあなたもチビでしたよ。
聞けば、この仔はあるブリーダーの元で
未熟児で産まれ、色々な経緯があり
保護されたとのこと。
ボランティアであるこの仔の預かりさんの話によると
初めは片目が開かない状態で、血液検査も
ほとんどが基準値を下回っていたそうだ。
犬用ミルクを与えて育て、私たちが出会った時は
だいぶ回復して元気になっているとのことだった。
この時点で推定生後3ヶ月。
里親さんを探し中とのことで
私たちは『どうか素敵な家族に出会って
幸せになってほしい』との願いを込めたハグをし
この日は別れたのだった。
その夜、私たち夫婦は色んな事を考えていた。
チェレステに兄弟がいればね・・・と
思ったことは何度かあり、できれば
保護犬の里親になりたいと
ずっと話していたのだ。
ただ、まだずーっと先の話で
今すぐにとは考えていなかった。
この素晴らしい日、会うはずのなかった場所で
あの仔に出会った。
ご縁とは、とても素晴らしいものだと思う。
けれど、このかけがいのない1匹の命について
『運命の出会いだから』とか
『抱っこしたら可愛くて・・・』とか
安易な気持ちで引き取ることなどできない。
だからこそ、私たちは真剣に話し合った。
その次の日、チェレステと一緒に
家族写真を撮った。
もう2人と1匹で撮る写真は
最後かもしれない・・・そんな予感を胸に。
それは、物悲しいような
だけど、前向きで希望のある
大きな意味のある、家族写真だ。
メリークリスマスでし♪

コメントを残す